INTERVIEW 2017.04.28

無限の住人

全身全霊で、凛を感じながら演じました(木村拓哉)

一番大切にしたのは、両親への思いです(杉咲花)

不死身の男・万次と仇討ちを誓う少女・凜が、立ちふさがる敵と果てしない死闘を繰り広げる「無限の住人」は、実写化不可能と言われた沙村広明の大人気漫画。映画化に際してあの三池崇史監督がメガホンを取り、すべてのアクションを自らこなした主演の木村拓哉と話題作への出演が続く杉咲花の熱演から、瞬きする間もない“ぶった斬り”エンタテイメントが誕生した。今回の舞台挨拶では、キャスト二人の作品にかける思いの丈を聞くことができた。

4/13(木)@ ユナイテッド・シネマ札幌

© 沙村広明 / 講談社 © 2017 映画「無限の住人」製作委員会

—— “無限の住人”にちなんで“北海道の住人”にはどんな印象をお持ちですか?

木村拓哉「広いところに住んでいると、やっぱり器が大きい方が多いんじゃないかなと思います」

——では、撮影現場で「この人は心が広いな」と思った方は?

杉咲花「木村さんです。(俺かよ、という木村さんのリアクション)ひとつのシーンを撮る時もいろんなアングルから撮影をしなければいけないんですけど、なかには自分が映らないカットとかも出てくるんです。そういう時も、木村さんは必ず私の目線に立って本気でお芝居をしてくださるんです」

木村「僕は監督です。右手の刀を振り上げたところでカットがかかった場合、続きを撮影しようとすると、右手に刀を持っていなきゃいけないって考えますよね。でも監督は「現場で起こった奇跡の瞬間を撮影して、それをつないでお客さんに渡すのが映画だ」、「細かいことは気にしないでください」っておっしゃるんです。初めて聞いた言葉でしたね」

——不死身の身体であることに葛藤を抱く万次という役どころを、どう演じましたか?

木村「どんな傷を負っても死ねない身体ですが、そこには必ず痛みがあるんだということは監督からクランクイン前に言われていたので、そこの表現は意識しましたね。それから万次の妹である町と、凜に対しては、常に全身全霊でその存在を感じ取るということを現場では考えていました」

——凛は万次に影響を与えるという難しい役ですが、どのように役作りをしましたか?

杉咲「一番大切だと思ったのが、凛の両親への思いです。それが自分の中にしっかりないと先のシーンをちゃんと表現できない気がしたので、クランクイン前は原作を繰り返し読んだりしてイメージをしていました。現場では、初めて万次さんと出会った凛と同じように私も木村さんと初めてこの作品で出会ったので、それを表現できたらいいなという思いでした」

——北海道の公開を待ち望んでいる方々へ、メッセージをお願いします。

杉咲「木村さんとの出会いや三池組への参加など、この映画に携わることで本当にたくさんのことを学ばせていただきました。なので、どうしてもこの映画に恩返しをしたくて、一人でも多くの方にこの映画を広めたいなと思っています。みなさんもぜひ、大切な人やお友達にこんな映画があったよってことを伝えていただければ嬉しいです」

木村「この映画は、三池崇史という人が作りたいやつらと作りたい場所(京都)で作りたいものを作った作品です。その思いっきりのワガママをみなさんに楽しんでいただけたら、それが一番幸せです」

映画『無限の住人』
’17年/日/141分 PG12

監督:三池崇史
出演:木村拓哉、杉咲花、福士蒼汰、市原隼人、戸田恵梨香、北村一輝、栗山千明、 満島真之介、金子賢、山本陽子、市川海老蔵、田中泯 / 山﨑努

※4/29(土)より、札幌シネマフロンティア、ユナイテッド・シネマ札幌、他にて公開

© 沙村広明 / 講談社 © 2017 映画「無限の住人」製作委員会

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